前記事はこちら→【体験談】裏切りを見つけてしまった日【突然の別居】③
子供には隠し通すべき?
一睡も出来なかった。
ずっと頭がぼーっとしていた。
私は旦那のラインの後、
その時の自分の気持ちを返信していた。
が、既読にはならなかった。
旦那はあのあと寝たのかもしれない。
明け方。 時間を見たら6時半になっていた。
冬休みに入っていたが部活の為、朝は上の子(高1)の準備があった。
とりあえず、いつもどおりに上の子のお弁当を作り、
朝食を準備していた。
すると、先にリビングに来たのは下の子(中2)だった。
夜中に私が電話をしていた部屋は、下の子のとなりの部屋だった。
下の子に聞いた。
私 「夜中、電話うるさかった?」
下 「うん」
私 「内容聞こえてた?」
下 「うん」
私 「どこまで聞こえてた?」
下 「パパ、○○○の○○○を○○たの?」
全て聞かれていた。
ショックだった。
こんなこと、子供に知られたくなかった。 知らせたくなかった。
自分も興奮していて、夜中に隣に聞こえるほどの声量で
喋っていた事を後悔した。
中学2年の男子には、どう感じる事なのだろう。
とても衝撃的な事には変わりないが。。。
ちょうど思春期でもある下の子は、
今回のこの事が、どうこの先の成長に影響がでてしまうのか
とても不安を感じた。
とてもショックをうけているのか、
それとも、あまり大した事のないように感じているのか、
よく意味が分かっていないのか、
下の子の反応からはよく読みとれなかった。
親の行動は連鎖することもあるし、将来下の子も「父親がしていた」
という記憶から、そういう感情が芽生えたり
同じような事をしてしまうことがあってしまうのか・・・・
今考えても仕方ない事まで、頭の中に湧き上がってくる。
私 「とりあえず、○○○(上の子)には、絶対に言わないで」
下 「うん、言わないよ」
言えないよ の意味の「言わないよ」に聞こえた。
しばらくして、娘を送り出した。
できれば、下の子にも隠し通したい事だった。
父親が実の子を○○していたなんて、
子供には悪影響しかないからだ。
知らなくていい事もある。
アパート住まいだった為、
リビングで話さなければ、上の子の隣の部屋で話すしかなかった。
どうしようもなかった。

旦那が出て行った
娘を送り出してから2時間ほど経った頃、
旦那がホテルから帰ってきた。
私の顔を見るなり、
土下座をした。
旦那 「すまなかった、ごめん、、、
家族と一緒に暮らしたい、家族と一緒に居させてくれ。」
多分旦那はもうこの時はこれしか考えられなかったんだろう。
出て行きたくない、それだけしか考えられていないようだった。
私 「・・・・・無理だよ・・・・もう」
旦那 「お願いだ、間違いだとすぐ気付いてもう○○たんだ」
私 「そういう問題じゃないでしょ。 もうその行為自体がもうダメなんだよ、
犯罪だよ、それも実の子を・・・・・
同じ空間に住まわせることなんてもう出来るわけないいじゃん」
旦那 「お願いだ、俺は病気だったかもしれない。あの時はおかしかったんだ。
おかしいって気づいて○○したんだ。
チャンスが欲しい。 一緒に居させてくれ。」
私 「病気? ストレスで病気ってことなら何しても許されるの?
こんなことするって、ほんとに家族を家族だと思っていない証拠、
子供にどれだけ関心が薄かったか、
子供を子供だと思っていないと、はっきりわかる行為」
旦那 「ごめん・・・・・」
私 「こんなこと○○○(上の子)に言えないよ・・・・・・
犯罪だよ・・・・? 虐待だよ・・・・?
私が許す許さないじゃなくて、もう絶対無理なんだよ・・・・・・」
旦那 「・・・・・・・・」
私 「ここで許したら、逆に私は自分を優先した母親失格だよ、
私がチャンスをあげたくても、許してあげたくても、
もう無理なんだよ」
私は涙が止められなかった。
私 「何のためにやったの? 自分の為? それとも外に売る為?」
旦那 「売るなんてそんなことは絶対にしてない」
私 「○○○ちゃん(下請け)と同室なのは、関係があったってこと?」
旦那 「関係は絶対ない! 信じてくれ、経費を浮かす為に・・・」
私 「それは信用してくれって言われても、無理があるよ・・・・」
旦那 「本当なんだ!」
私 「もうどうでもいいよ、それよりそれ以前の行為が犯罪なんだよ・・・・」
旦那 「病気だったかもしれないんだよ?それでも許してくれないの?」
私 「会社のトップで、想像以上のプレッシャーや色んな問題、
ストレス抱えてるのも分かってるよ、ずっと一緒にやってきたんだもん。
ストレスでおかしくなってたら、法に触れることしていいの?
そんなのおかしいでしょ。
いい事と悪いことの線引きができなくて、実の子供に
こういう事が出来てしまう人なんていないよ。
許してはいけない事をしたんだよ。」
旦那はうつむいて、泣き出しそうな表情になっていた。
建設業をずっとやってきたガテン系の体格の旦那が、
私の目の前で膝をつきながら、
焦りと不安と反省とどうしようもない表情でうなだれているのを見て、
私は、
『 あぁ、、この人は、、 最後の最後まで、考えなしになんてことしでかしたんだろう・・・・・ 』
と、何とも言えない気持ちで見つめていた。
旦那は、自分でももう出ていかなきゃいけない事は
なんとなく分かっていたんだと思う。
私 「○○○(上の子)夕方帰ってきちゃうから、
お願い、それまでに荷物まとめて出て行って・・・・・」
旦那は、後ろ髪を引かれるように腰をあげ、
寝室に行き、荷物をまとめ始めた。
1時間ほど作業していたかな。
リビングに来て、
「本当に悪かった。」
と言って、
隣の下の子の部屋に顔を出して言った。
旦那 「○○(下の子)、
パパ、家族の一員としてやってはいけない過ちを犯してしまったから
家を出ていく事になった。
ママの事・・・・・ よろしく頼むね・・・・・。」
途中、声が詰まっていた。
泣いていた。
私もそれを見て、
また、涙が出た。
旦那は、 出て行った。
2019年 12月 28日、
裏切りを見つけてしまってから半日。
突然の別居は 始まった。
続きは次の記事→【体験談】裏切りを見つけてしまった日【突然の別居】⑤

